旅に魅せられて

旅をした一コマを文章と写真で紹介します。

マルセイユ旧港の畔で: マルセイユ、フランス

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マルセイユの旧港にて (写真上)

 

ヨーロッパへの旅行は、今は飛行機で行くのが普通であろう。12時間ものフライトを経て飛行機はぐんぐん高度を下げていく。長いフライトの末に窓の外にヨーロッパの大地が自分の視界に入ってきた時の感動は、飛行機の旅の醍醐味だ。

だが、数十年前までは、ヨーロッパへの旅はがまだ多かった。知り合いのパリ在住の画家も1960年代にマルセイユまで船で渡ったし、指揮者の小澤征爾さんも2か月かけて船でマルセイユまで渡った。私は船でヨーロッパまで旅行をした事がないが、1ヶ月や2か月の航海を経て水平線の彼方に現れるマルセイユの美しさはどんな感じであろう。

古代の時代よりマルセイユ港は、地中海交易の中心として発展したが、数十年前まではヨーロッパの玄関口としてまだまだ主役だった。


マルセイユの街を歩いていると、アフリカ系の人をよく見かける。マルセイユ港には、地中海の対岸アフリカからも沢山の旅人や商人、漁師などがやって来た。

マルセイユ港は19世期まで貿易の中心であったため、ヨーロッパ人やアフリカ人をはじめ、あらゆる人種でごった返していた。

 

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マルセイユ旧港付近の入り江(写真上)


現在のマルセイユ旧港は、ヨットなどのレジャー用船舶が沢山停泊している。船は航空機に主役の座を譲ったため、港に空港のような旅人が行き交う活気はないかもしれない。が、今でもどこか旅情が漂うマルセイユ旧港。波止場に立つと感じる、かつてはヨーロッパ玄関口の主役であった名残りを。


Photo and Writing by Hasegawa, Koichi