旅に魅せられて

旅をした一コマを文章と写真で紹介します。

ユーラシア大陸最西端への旅:ロカ岬、ポルトガル

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ユーラシア大陸最西端 (写真上)
宮本輝の小説に『ここに地終わり海始まる』がある。
物語では、北軽井沢で18年も結核で療養をしている女性の元に、ある男性から絵葉書が届く。「早く病気を治してください」と。
 
投函先はポルトガルロカ岬ユーラシア大陸最西端の地からだった。また、絵葉書の写真には、ロカ岬に設置されている石碑が。
物語は、この絵葉書をきっかけとして始まる彼女の再生物語だ。
 
私はこの小説で始めてロカ岬の存在を知ったのだが、ユーラシア最西端という響きと小説のタイトルに非常にロマンと旅情を感じていたため、リスボンの友人を訪ねたある夏にこの最西端を訪れた。
 

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ロカ岬 (写真上) へは首都リスボンから日帰りもできる。

ロカ岬に設置されている石碑には、ポルトガル史上最大の詩人であるルイス・ヴァス・デ・カモンイス (1524-1580) の代表作ウズ・ルジアダス(1572年)の一節が、彫られている。

Onde a terra acaba e o mar comeca (ここに地終わり海始まる)

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ロカ岬にある石碑 (写真上)

大西洋に面して石碑が立っている。ここから見る果てしなく広がる大西洋が美しい。

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石碑に刻まれているカモンイスの一節 (写真上)
カモンイスの詩は、インド航路を開拓した大航海時代ヴァスコ・ダ・ガマ(1460頃-1524) を詠ったもの。

大航海時代は私の大好きな時代で、探検家達が眺めたであろう大西洋をポルトガルの地から見たい!というのは、子供の頃からの夢であった。
 
ロカ岬に立つと、カモンイスの一節ここに地終わり海始まる」を実感できる。ユーラシア大陸最西端なのだ。そして、遥か海の果てにはアメリカ大陸が。
 
リスボンから日帰りできる距離なので、是非ここからの大西洋を眺めてみてはいかがだろう。

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果てしなく広がる青い大西洋(写真上)

Photo and writing by Hasegawa, Koichi