旅に魅せられて

旅をした一コマを文章と写真で紹介します。

はじめての一人ビストロ: パリ、フランス

昔初めてパリを訪れた時、慣れない私は、だいたい観光客が入りやすそうなファーストフードを選んでランチを取っていた。


滞在が2、3日過ぎた頃、初めてオペラ界隈から離れた所にあるビストロに入ってみた。テラス席に座ってランチコースをオーダー。値段は、だいたい普通のパリのランチ相場だったと記憶する。
周りを見渡してみると、観光客よりも、パリで働いているオフィスワーカーの人達が多く、お昼を同僚たちと一緒に取っているのが見て取れた。

私は料理が来るまで道行く人を眺めていた。すると、隣に座っていた女性二人と男性一人のグループが、英語で話しかけてきた。彼らは服装や雰囲気から会社の同僚同士で、ランチをしている風だ。

「パリは初めてですか?楽しんでる?」
「はい、三日前にイギリスから到着しました。」
「あなたは日本人?どこを見て回ったのかしら?」
イギリスにいると、アジア人はだいたい「中国人か?」と言われる事が多いため、フランスで初対面の人から「日本人ですか?」と聞かれたのが妙に新鮮だった。
そんな日常会話をしていたら、私の元にもランチコースが運ばれてくる。前菜からスタートだ。

お隣さんは、食事をしながら親切にも色々とオススメのパリ情報を教えてくれる。オススメの観光地やレストランなどだ。その話の中で、彼らから教えてもらった事が今では習慣になったことがある。
それは、ビストロでランチをする時は、サラダをとるということだ。

「パリのビストロやカフェで出すランチコースは高いから、毎回だと出費もかさまない?私たち普段はサンドイッチを軽く食べるランチが多いけど、たまに外で食べる時、パリっ子はよくサラダだけを注文するの。私たちもよくやるのよ。サラダだとヘルシーだし、なかなかボリュームもあるしね。バゲットとお水もついてくるしオススメよ!今度試してみてね。」
 

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ビストロで食べるサラダはオススメ(写真上)
なるほどサラダかと思い、ランチを終え、彼らに礼を言ってビストロを後にした。

もともと私の性格的に、初めて入る店でメニューに魅力を感じない場合は、あまり考えずにカレーを頼んだりするようなところがある。カレーならあまりハズレがないだろうという考えからだ。まれにお世辞にも魅力的な味ではないカレーに当たるときもあるにはあるが。
サラダもそんな感じで、当たり外れがないだろうと思ったし、これはいい事を聞いたと思った。

そんな事があり、次からはサラダだけをよく注文するようなった。
パリのビストロで頼むサラダは、フレッシュでボリュームもそこそこあり大満足のものが多い。トマト、レタスなどの新鮮野菜とモッツァレラ・チーズにフレンチドレッシング。ツナ、卵やアスパラのサラダもいい。バゲットも美味しい。しかも、値段もぐっと抑えられ、財布にも優しい。

もちろん、せっかくのパリ。ビストロでカジュアルなランチ・コースを楽しむのもいいだろう。ディナーよりも安く抑えられるはずだし、様々なフレンチを楽しめる。
もし、何度目かのパリ訪問だったり、滞在が長い場合などは、パリっ子に混じってサラダ・ランチもオススメだ。

Photo and Writing by Hasegawa, Koichi