旅に魅せられて

旅をした一コマを文章と写真で紹介します。

クリスマスのミュンヘンで: ミュンヘン、ドイツ

 

f:id:KoichiHasArt:20191203211827j:plain

クリスマスのミュンヘンを歩く(写真上)

ある年のクリスマス、私は一人ミュンヘンにいた。クリスマスの街で行き交う家族連れを見ると、羨ましく思いながらも、アルテ・ピナコテークにあるデューラーの傑作を見るため目的地に向かう。アルテは世界最古の公共美術館の一つに数えられ、収蔵品も超一流。

 

美術館を出ると夕暮れ時のミュンヘンが広がっていた。夜になると街は一層とクリスマス一色だった。

一人旅では、夕食は一人で入りやすい店を選びがちだが、さすがにミュンヘン名物を食べようと目当ての店を探し歩いていると、美味しそうなレストランが視界に入った。あったぞ!「ハクスンバウアー」ミュンヘンで有名な店だ。

 

f:id:KoichiHasArt:20191203211944j:plain

「ハクスンバウアー」(写真上)。ミュンヘンに行ったら立ち寄りたい。

 

豚肉のグリルがクルクルと回っているのが外からも見える。有名なバイエルンの郷土料理を食べようとクリスマスで賑わう店内へ。運良く一人座れる場所に通されたが、なかなか一人で座るには居心地が悪かった。しかし、肉とビールには大満足。

 

f:id:KoichiHasArt:20191203212027j:plain

ミュンヘンの街角で見かけたオルゴール屋さん(写真上)

 

夕食後にクリスマスのミュンヘンの街を少し歩く。すると雑踏の中に一つの空間が生まれているのに気がついた。オルゴール屋さんと子供達が作り出した空間だ。クリスマスの夜にオルゴール屋さんが街行く子供達のためにオルゴールの音色を届けている。

どうやらオルゴールの前にいる小さな男の子は、既にオルゴールの暖かい音色に聴き入っているようだ。
そのオルゴールの音色空間に、小さな女の子が招き入れられる。オルゴール屋さんと目が合う。目と目の会話が交わされる。
そんなクリスマスのひととき。寒い夜に作られたその空間がとても心地よく、暖かかった。

 
Photo and Writing by Hasegawa, Koichi