旅に魅せられて

旅をした一コマを文章と写真で紹介します。

『パディントン発4:50分』の出発駅で鉄道旅行を楽しむ: パディントン駅、ロンドン、イギリス

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パディントン駅にはヒースロー空港からエキスプレスが発着する。ロンドンの玄関口だ (写真上)
旅先で訪れる列車での旅は旅情を誘う魅力がある。
旅行中に立ち寄る駅で見る光景が旅愁を感じさせ、旅が終わってからもその駅が印象に残る事も多い。
航空機での旅と違い、列車の旅は景色を楽しめたりして、現地の空気も感じられるため好む旅人も多い。車窓から見る街に想いを馳せたり、乗ってくる乗客の様子などを眺めていると現地の生活感を感じられたりして面白い。
 
こうした駅や列車は小説や映画の舞台に使われることも多く、傑作も色々ある。
例えばハリーポッターシリーズでもロンドン・キングスクロス駅や列車が効果的に登場する。
また、トム・クルーズ主演の映画『ミッション・インポッシブル』(1996)ではロンドン・リヴァプール・ストリート駅やTGVも登場する。リヴァプール・ストリート駅もミステリアスなシーンで効果的に使われているのが印象的。
列車内でのサスペンスものでは映画『カナディアン・エキスプレス』(1990)もなかなかいい。ロッキー山脈を縫うように走る寝台列車の中で起こるサスペンスだ。

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リヴァプール・ストリート駅(写真上)

 

今回紹介するのはアガサ・クリスティーの小説パディントン発4:50分』(1957)ロンドン・パディントンが登場する。ここは、ヒースロー空港からのヒースロー・エキスプレスの発着駅でもあり、日本からロンドンに入る時に多くの人が通る駅だ。私にとってもヒースロー空港利用時や、メイデンヘッド方面に行く時などでよく使用する馴染みのある駅。

 

アガサ・クリスティー(1890-1976) は、英国を代表するミステリー小説作家だ。彼女は、旅の中で沢山のインスピレーションを得たという。オリエント急行殺人事件』(1934)の冒頭は、イスタンブールだが、クリスティーイスタンブールなどへの一人旅が作品に影響を与えているとされる。

 

パディントン発4:50分』(1957)は、冒頭列車のパディントン駅発のシーンから始まる。マギリカディ夫人は、クリスマスの買い物の荷物を持って、友人である探偵ミス・マープルに会うため列車に乗り込む。パディントンから発車した列車は、他の列車と並走するが、並走する隣の列車内で起きてる殺人事件を目撃するという話だ。
どう犯人を探し当てるかは、小説で楽しんでいただきたい。
 

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多くの人が行き交う駅な為、ポリスもしっかり警備中(写真上)
パディントン駅は、ヒースロー行きや、イングランド西部行きの列車が出ているターミナル駅なため、大きな荷物を持った人々が多い。ここから色々な旅が始まったり、終わったりする。
我々のイギリス旅の物語のスタートにもここパディントン駅は、なかなかいい舞台じゃないだろうか。

Photo and Writing by Hasegawa, Koichi
 
パディントン発4時50分 (クリスティー文庫)