旅に魅せられて

旅をした一コマを文章と写真で紹介します。

ゴヤが教授だった美術アカデミーを訪ねて: 王立サン・フェルナンド・アカデミー、マドリード、スペイン

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王立サン・フェルナンド・アカデミー(写真上)マドリード

ベラスケスやピカソと並びスペインが生んだ巨匠の1人にフランシスコ・デ・ゴヤ (1746-1828) がいる。


ゴヤマドリードを中心に活躍し、40代になると宮廷画家としての地位を得る。しかし、不治の病の影響で聴覚を失ったり、ナポレオン戦争の影響もあり自由主義者の弾圧からフランスのボルドーに亡命し、同地で亡くなる。
彼の芸術は、後のロマン派に影響を与えたり、近代絵画の祖とも言われるマネにも多大な影響を与えるなど、その芸術性には底がない。

 

王立サン・フェルナンド・アカデミーは、1744年に設立された美術学校美術館だ。現在は、1500点以上の絵画や、1500点以上の彫刻をはじめとしたコレクションを有したマドリードを代表する美術館にあげられる。マドリードには、世界に名だたるプラド美術館やティッセンボルネミッサ美術館があるが、サン・フェルナンドも是非見ておきたい美術館の一つだ

ゴヤは、同校のディレクター/教授として名を残している。彼は30代半ばで同アカデミーの正会員になり、49歳で教授に就任しているが、実は彼と同校との関わりは、10代の頃から2度に渡る奨学生試験の失敗から始まる。奨学生試験で落とした学校に教授として就任するとは、なんとも格好がいい。
また、このアカデミーでは、ピカソダリといった後の巨匠も学んでいる。

みどころ

サン・フェルナンド・アカデミーで是非見ておきたいのは、もちろん13点ゴヤの作品である。うち2点の自画像 (1785年) (1815年)やマヌエール・ゴドイ将軍の肖像 (1801年)は、彼を扱った本には必ず載っている代表作。何と言ってもここの美術館は、ゆっくりと鑑賞する事ができ、じっくりとゴヤに対面できる贅沢な施設だ。
 

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サン・フェルナンド・アカデミーでゴヤに触れたら、プラド美術館所蔵のゴヤの代表作品を是非。 美術館の外にはゴヤの彫刻がある。(写真 上)

サン・フェルナンドアカデミーを鑑賞後は

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マドリードの中心プエルタ・デルソル(写真上)

サン・フェルナンド・アカデミーは、マドリードの中心であるプエルタ・デルソル近くにある。この界隈は、沢山のお店やレストランがあるマドリードで一番ダイナミックな場所の一つだが、オススメはバルだ。
バルはスペイン風の居酒屋。朝や昼間はカフェ的な役割も持つため、コーヒーや軽食も食べれる。夜はもちろんビールタパスアヒージョピンチョスなどが提供され多くの人で賑わう。

ここは有名なハムの博物館もいいが、個人的に好きなのは、ラブラの家 (Casa Labra)。ここはいかにもスペイン風の立ち飲み酒場で、オススメなのはタパスだ。金額も安く、タラのコロッケなどが人気。ここはマドリードの人に混じってビール片手にタパスといきたい。最高のマドリードの夜を過ごせるはず。

Photo and Wrting by Hasegawa, Koichi