旅に魅せられて

旅をした一コマを文章と写真で紹介します。

過去の建物を美術館として再生する2:テートモダン、ロンドン、イギリス

f:id:KoichiHasArt:20200101114650j:plain

テートモダン(写真上)かつての発電所現代アートをリードする。

一瞬これが美術館か?という外観だが、これは今やロンドンだけでなく世界を代表する近現代美術の殿堂であるテートモダンだ。

 
大人気のアートスポットとして注目を集めるテートモダンは、先頃イギリスの高級紙ガーディアンの記事にも「現在イギリスで最も訪問者を集める施設」として紹介されていた。

この建物は、もともとバンクサイド発電所であったため、このように美術館らしからぬ外観をしている。高さ99mの煙突も発電所の名残りだ。
テムズ川沿いのサウスバンク地区にあるが、もともとこの地区は倉庫街で、1980年代に再開発されたエリアだそう。
 
バンクサイド発電所は、戦後のロンドン復興の電力供給を助けるため1947年に建造され、1981年に閉鎖される。その後は取り壊しが始まるなど、建物自体は荒れていたが、1994年に美術館として再利用する案が発表される。

テートギャラリー(当時)は、所属作品数が多く、展示スペースや収蔵庫に問題を抱えていたため、現代美術を展示出来るスペースのある建物に移す計画を練っていた。

バンクサイド発電所跡に目をつけたテートは、スペースにも恵まれ、大きな作品や現代アートインスタレーションの展示に適しているのを見出す。

テートギャラリーは英国美術の殿堂としてテートブリテンとして、また、近現代美術館としては2000年テートモダンとしてオープンさせた。

f:id:KoichiHasArt:20200101114802j:plain

テートモダンより対岸のセント・ポール大聖堂を臨む(写真上)
テートモダンには、モネ、ドガピカソ、ブラック、マティスなどの20世紀前半の作品から、ポロックやロスコなどのアメリカのアーティスト、ジャコメッティやムーアの彫刻など数多くの巨匠の作品群が並ぶ。

 

現代作家の作品も数多く展示されているのと、質の高い展覧会も行われているため、訪問時にはチェックしておくといいだろう。

また、タービンホールと呼ばれる大きな空間スペースでは現代アーティストによる展示が行われる場合があったり、その他パフォーマンス・アートやダンス、インスタレーションなど最先端のアートに触れられる。
ロンドンは世界を牽引するアートセンターである。テートモダンで是非最先端の現代アートにも触れたい。

 

Photo and Wrting by Hasegawa, Koichi

 
参考
テートモダン